寺便り

第10回 ヤマトタケルの足跡 走水

古事記では走水、日本書紀では馳水と書かれています。浦賀水道のことで、后である弟橘比売が、荒れた海を鎮めるために身を投じた場所です。走水神社からは、対岸の房総半島がよく見え、たくさんの船が行き来しています。走水の表現からも、潮流の激しさが感じられます。海上自衛隊の艦船があらわれた時には、時代を超えて黒船の登場を想像してしまいました。

走水